新聞記事紹介「茨城大学 人工物質メタマテリアルによりテラヘルツ帯における屈折率ゼロの材料を開発」

以下の記事が日刊工業新聞平成28年3月25日版に掲載されましたので概要を紹介します。

『茨城大学大学院理工学研究科電気電子専攻の大学院生、教官ら人工物質「メタマテリアル」によりテラヘルツ帯における屈折率ゼロの材料を開発。
大学院生木村辰也氏、安田淳一氏、黒崎亘氏、鈴木健仁講師はテラヘルツ帯において屈折率ゼロの材料を初めて開発した。
実験した結果、0.5ヘルツ帯の屈折率が0.037だった。
透過率は94.5%と高く、損失は5.5%まで抑えた。屈折率を決める誘電率と透磁率を共に制御している。
構造中の位相速度や波長を無限大に出来るため、例えば、小型のテラヘルツ光源である共鳴トンネルダイオードに組み込むレンズなどを薄くできる可能性がある。
2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、不審物の非破壊検査などに使用するため、X線に代わる安全かつ高精度の可視化技術としてテラヘルツイメージングやテラヘルツ高速無線通信が注目されているが構成するレンズが波長に対して大きくなる問題点があった。(応用物理学会春期学術講演会で発表)』