会長あいさつ

想定外の事態下における活動

多賀工業会会長 杉田 龍二(昭49学子)

 

(2021年7月15日)

2020年度はコロナ禍に明け暮れました.世界中でワクチン接種が始まり一筋の光明が見えて来ましたが,従来の生活に戻れるのはまだ大分先になりそうです.茨城大学工学部においても,昨年度前学期は,学生と教職員のキャンパスへの立ち入りが大幅に制限され,すべての授業がオンライン方式となりました.後学期から立入り制限が緩和され,実験,実習等においては対面授業が再開されましたが,オンライン授業の全面解消には至っておりません.キャンパスには臨時のフェンスが張り巡らされており,入構は正門からのみとなっています.多賀工業会館も昨年4月から閉館しております.リアルなキャンパスライフを過ごせない状況が,学生,特に昨年入学した学生に,大きな喪失感,損失感を招いているものと思います.しかし学生には,この状況を前向きに捉えて,今後の生活に生かしていって欲しいと願っております.

今年,創立80周年を迎える多賀工業会の活動も大きな制約を受けておりますが,学生支援や大学支援,及び多賀工業会の発展につながる活動に可能な限り取り組んで参りました.以下に,学生・大学支援,多賀工業会会報のA4版化,及び多賀工業会本部の予算状況とサイバー攻撃について述べさせて頂きたいと存じます.

まず学生・大学支援についてであります.工学部と一体となって推進した正門周辺整備事業の締めくくりとして,昨年秋に休憩所兼正門前バス停が完成し,正門前道路とキャンパス内駐車場を直結する車道がキャンパス北東部に建設されました.休憩所兼正門前バス停は,都市システム工学専攻の大学院生がデザインし設計に関わったものです.多賀工業会は今後とも,このような学生参加事業への協力を進めていきたいと思います.また,オンラインで開催されたこうがく祭に多賀工業会も参加し,企業で活躍している会員と在学生とのオンライン懇談会,及び写真展を実施しました.今後,オンラインを活用したこのような取り組みを強化していきたいと考えております.

次に,会報をA4版化した目的をご説明致します.会報は会員と多賀工業会本部・大学を結ぶ唯一の接点と言っても過言ではありません.会報の形態については,ネット社会の中,ホームページに掲載するだけでよいのではないかとの見解もありますが,ネットで閲覧する際にはクリックが必要です.それよりも,紙媒体の方がより多くの会員にページを繰ってもらえるものと推測されます.ただし,そのためには,興味を引く冊子であることが必須です.そこで,サイズを大きくし,学生,若手・中堅・年配会員,保護者のいずれの方々にとっても,目を通してみたいと思って頂ける記事を掲載するとの方針の基,本号を発行した次第です.さらに本号は,多賀工業会創立80周年を記念して全ページをカラーにしました.

最後に,多賀工業会本部の予算状況とサイバー攻撃についてご報告致します.一昨年度まで続いていた赤字の最大原因は会費納入率の大幅低下です.これを回復するために大学と調整を進めてきた結果,学長様をはじめとする大学関係者の皆様のご理解とご尽力により,昨年度入学者から納入方法が変更され,赤字解消が果たされました.これまで縮小していた活動や事業を,今後徐々に,世の中の流れに対応した変革を進めつつ復活していければと考えております.サイバー攻撃に関してでありますが,ホームページを運用していた多賀工業会管理のWEBサーバが,昨年,ロシアから不正アクセスを受けました.大学と協力して調査した結果,国外のWEBサーバへの攻撃の踏み台として利用されましたが,個人情報の漏洩や不正利用は確認されておりません.

制約の多い日々が続きますが,会員の皆様のご活躍とご多幸を祈念申し上げますと共に,一日も早く皆様の活動,多賀工業会活動が従来通り行える日常が戻ってくることを願っております.

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